人気漫画「パリピ孔明」がついに実写化となりました。
三国志を知っている人も、知らない人も楽しめる作品です。
三国志の天才軍師が現代によみがえった!
現代では、歌手を目指す月見英子を人気者にするため、軍師として腕を振います。
わからなくても、解説がつくから大丈夫!
今回は初めて「パリピ孔明」を見る人に、ドラマの面白さを味わっていただきたいと思います。
と同時に、三国志に興味を持っていただけたら嬉しいです。
パリピ孔明 ドラマとは
現代に出現した孔明
まずはパリピ孔明のドラマ化ですがその前にまず、パリピ孔明を軽く紹介しましょう。
三国志の天才的軍師、諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)が現代日本に生まれ変わって登場!
番組の冒頭では、古代中国にて失意と病で亡くなります。
孔明は181年〜234年の人物です。
五丈原(ごじょうげん)での死の床にあるところから始まります。
「次に生まれるときは、戦のない世に生まれたいもの・・・」と言って・・・
そして突然、現代の渋谷のど真ん中に現れます、それも若い姿でも登場です。
しかし、衣装は、古代中国のまま。
古代では中国語で会話していたのに、渋谷に来たら途端に現代日本語で話始めるようになったので、一体言語の問題はどうクリアしたのかと思いますが、ここは難しいことは無しで。
ミスマッチな衣装で渋谷の街を歩き回ります。
渋谷の街は、ちょうどハローウィン真っ最中、パリピな人々だらけ。
ですから誰も、孔明を変に思う人はいません。
「パリピ」とは「パーティーピープル」の省略です。
パーティーという言葉を、若い人たちは「パーリー」と言います。
発音が近いからでしょうか。
現代の渋谷で孔明もだんだんパリピになっていきます。
パリピ孔明での孔明の年齢
孔明は五丈原(ごじょうげん)で234年に53歳で亡くなりました。
しかし渋谷の真ん中に、突如現れた孔明は、若返っていました。
転生だと、赤子のはず。
タイムスリップだと、54歳のままのはず・・・・
しかし、とにかく若返っている。
孔明が回想するのは、初めて劉備玄徳と出会った頃。
三顧の礼などど言われる頃。
劉備玄徳は、孔明を自分の軍師に迎え入れたくて、3回訪問をして、自分の所に来てもらいます。
そのころの、孔明の年代はだいたい27〜30歳くらい、だったようです。
つまりこれから新たに軍師になるのにちょうどいい年齢。
これから月見英子の、軍師になる、という年代のひっかけなのですね。
孔明の名前
孔明は、自己紹介をします。
諸葛孔明(しょかつこうめい)が普通に言われているフルネームですが、諸葛と孔明の間に亮が入る時があります。
「諸葛」が苗字、「亮」が名前で、「諸葛亮」というのが元の名前です。
では 「孔明」といのは、何かというと、字名(あざな)と言われているものです。
字名とは中国で生まれた風習で、成人した時につけられます。
日本では武士の時代に似たような風習があり、それは諱(いみな)と言われていました。
例えば、徳川家康だと、「徳川次郎三郎源朝臣家康」(とくがわじろうさぶろうみなもとのあそんいえやす」となります。
源朝臣は、征夷大将軍になってから与えられた位ですが、次郎三郎が元から持っていた名前です。
家康が諱ということです。
諸葛孔明の場合、「諸葛亮」あるいは「諸葛孔明」、「諸葛亮孔明」どれもが正式名です。
自己紹介では、姓は「諸葛」、名は「亮」、字名は「孔明」と、こういうことになります。
パリピ孔明 ドラマの主題歌?
月見英子役の、上白石萌歌さんが歌う「DREAMER」が、ドラマ開始日に配信リリースされました。
ですがこれは主題歌ではなく劇中歌です。
オープニング曲はありますが、第1話と2話を見たところ、ディーン・フジオカさんの中国語ナレーションが入るので、歌は入っていません。
アニメの場合は「チキチキバンバン」がすごく人気で、オープニングのダンスと共にYoutubeにたくさんの投稿があります。
予想では、それほど人気になるような曲は使わないかな?と思いますが、その分、劇中の歌に力を入れる感じです。
人気ヒット曲が生まれてほしいです。
パリピ孔明 ドラマのあらすじ
渋谷のど真ん中に登場!
突然転生した場所は、日本国、渋谷のど真ん中、ハロウィーン真っ最中です。
パリピな人々に囲まれていると、人を惹きつけるような歌声がライブハウスから・・・
ライブハウスの名前はBBラウンジ。
その歌声の主は、売れっ子歌手を目指す月見英子。
彼女を世界的に有名な歌手にするために、孔明は力を尽くすこととしました。
かつて、自分の主人、劉備玄徳を世界一の王にできなかった夢を果たすかのように。
孔明は自分の兵法を当てはめて、月見英子を売り込みます。
月見英子の勤めるライブハウスのマスターは、大の三国志好き。
孔明が考えだす兵法に、解説をつけてくれるので、三国志を知らない人でも楽しめます。
三国志のファンには、この解説を楽しむことができます。
小林のライブハウスで雇われた孔明は、一生懸命働きます。
さすが、古代中国で軍事の天才と呼ばれた男。
あっという間に、スマホとパソコンを使いこなし、果ては優秀なバーテンダーにもなってカクテルを作りまくります。
月見英子は、孔明の戦力の甲斐あって人気が出るようになり、やがて孔明とレーベルを立ち上げるまでとなります。
アニメでは、12話まで話がありました。それでも漫画の全巻ではありません。
テレビドラマを考えると、実写の方も、だいたいそのあたりでしょうか?
最終回は・・・
11月29日に最終回となります。
ちょっと勘違いも入る、ホッとするような最終回です。
月見英子が、念願の音楽フェス「サマーソニア」でブレイクします。
ここに来るまでに、ライバルの妨害を予想して、妨害を避けるための戦略を立てます。
ライバルは、月見英子をステージに立てなくするつもりでしたから。
先が読める、孔明はやはり並外れた軍師!
全てがうまく行った時、孔明はまた「白昼夢」を見ます。
時折、孔明は自分の元にやってくる劉備玄徳が見えるのです。
それは昔のこと、劉備玄徳が諸葛亮孔明のもとに、軍師となるよう説得にくる時代のことです。
三顧の礼と言われています。
孔明は、また夢を見た時、本当に自分を迎えにきた、と思い、古代中国に呼び戻されると思って、小林に、別れを告げていました。
その晩さらに彗星が流れ・・・と背景はまさに・・・これで別れか・・・という感じなのですが。
しかも、こっそり姿を消す・・・なんて思わせぶりなところがあって・・・
それなのに孔明は帰らなくて済んだ、ということです。
というか孔明の勘違いだったようです。
このまま孔明は、英子さんの軍師を続けることになりそうです。
パリピ孔明 ドラマ 森山未來かっこいい!
森山未來、小林になりきってる
「パリピ孔明」に出てくる、「小林」という人物。
この配役が、森山未來です。
小林がいないと、パリピ孔明は始まらない、というほどの人物です。
月見英子が働いているライブハウスのオーナーです。
しかしこのオーナー、只者じゃありません。実は大の三国志ファン。
非常に濃いキャラですが、森山未來さんは漫画、アニメ以上に濃さを出しています。
森山未來さんは、ドラマの中でアドリブだと言っています。
例えば、第1話で、三国志の登場人物、張飛(ちょうひ)の酒豪伝説を語りました。
また第2話でも、孫堅と玉璽(ぎょくじ)の話を、孔明とやり合っていました。
全てアドリブです。
三国志大好き人間だからこそ、できるのですね。
三国志好き、ならこのドラマにうってつけの人物です。
もしかした、漫画、いや原作以上の三国志ネタのアドリブが期待できそう。
風貌と着こなしは、ケバくチャラい感じですが、それがとてもよく似合って、三国志フリークが合体する、この「小林」から目が離せません。
孫堅と玉璽の話とは・・・
玉璽とは、王である印、玉で作った印璽と言われるハンコのようなもの。
これは中国の王の印で、秦の始皇帝が造らせたものと言われています。
玉璽は以来受けつがれ、都 洛陽にずっとありました。
やがて戦になり。皇帝は亡くなり、玉璽は行方不明になります。
その玉璽を洛陽の井戸から拾い上げたのが、孫堅だったのです。
パリピ孔明の中では、孔明が良い策を持っているとみて、小林(森山未來)戦略を玉璽とみなして、「お前は孫堅か?」と言います。
すると、孔明は「玉璽なんて隠し持っていませんよ」と言い、小林は「井戸から拾ったんですか?」と、まぜっかえす、というシーンになっています。
視聴者が三国志ファンならもうたまりません。
パリピ孔明 ドラマ 英子役
月見英子、この物語で大切な人物です。
彼女ゆえに、孔明は渋谷に馴染みます。
英子を売り込むための軍師となるからです。
英子役は
月見英子役は、上白石萌歌さんです。
ドラマに合わせて、髪をブリーチしました。
漫画やドラマではとっても可愛い服を着て、ショートパンツなど履き、うさぎ耳をつけますが、テレビではもっと抑えた衣装設定です。
上白石萌歌さんは、モデルも歌手も女優も務めるマルチタレント。
それでも、役のためのギターや歌の練習を欠かせません。
なにしろ、「歌姫」になるのですから・・・
これは漫画であれ、実写であれ、難しい役です。
上白石萌歌さんならでは、の月見英子になってほしいです。
月見英子の名前の由来
物語のヒロイン、月見英子(つきみえいこ)。
この名前は、諸葛亮孔明の妻の名前にちなんでいます。
と言っても、孔明と同じような過去からの転生ではありません。
孔明の妻の名前は「黄月英」(こうげつえい)、と知られています。
実は、名前はわかっておらず、「黄夫人」とも・・・後世に付けられた名前です。
孔明の妻の血縁や子孫では全くありません。
孔明はこの名前にも惹かれたのかもしれません。
名前が、妻を彷彿させるからと言って、月見英子さんとは恋愛状態にはならないようです。
これは、漫画やアニメと一緒です。
「パリピ孔明」ドラマ 向井理 孔明役に
孔明役に抜擢されたのが、向井理です。
ハロウィンで、人々が集まる渋谷に、古代中国時代の諸葛亮孔明の格好をしたまま降り立った。
なにしろ、頭の被り物ものも含めると2メートルを超える有様です。
ハロウィンなので、時代扮装をしていても誰も違和感を感じません。
現代社会への転生ですが、どちらかというとタイムスリップのような感じです。
転生というと、生まれ変わって子供時代から始まるのですが、孔明はすでに成人した姿、それも若返って出てきます。
最初こそ戸惑ったかも知れませんが、だんだんと現代に慣れてきて、流行りのものにみ今日にを示し、スマホも上手に使える・・・
だんだんとパリピ化してくる孔明を向井理さんがどのように変化を見せてくれるか楽しみです。
パリピ孔明 ドラマにディーン・フジオカ!
「パリピ孔明」には、ディーン・フジオカが出演します。
孔明の上司、劉備玄徳(りゅうびげんとく)となっての出演です。
しかし、孔明のように現代へ転生せずに、ドラマの中国語のセリフとナレーションを担当します。
ディーン・フジオカは中国語が堪能なので、それを活かしての登場です。
もちろん、劉備玄徳となって、顔出しもします。
これも今回のドラマ化の楽しみの一つです。
劉備玄徳は、孔明のいた世界で、「蜀」(しょく)の国の皇帝です。
孔明とは、2人で天下泰平の世をつくる誓いをしました。
天下泰平の世は、現代の渋谷にできるのか・・・・?
「パリピ孔明」つまらない?という人も
確かに「パリピ孔明」のドラマ化反対、という人はいます。
どうして人気作品のドラマ化は賛否両論が出てきますね。
作品のイメージが違う
「パリピ孔明」の実写をつまらなく思う人は、原作が非常に好きで、「パリピ孔明」に独自の思い入れを持っている人たちであることが多いです。
原作が漫画である場合の実写化は、キャラクーのイメージが違う、ドラマ化が思ったより面白くなかった、というケースでつまらなく思うのですね。
「パリピ孔明」の場合は、歌が重要なウェイトを占めているので、音楽の出来具合が良くないと失望感を与えてしまいます。
孔明については、向井理さん、まだパリピがあまり板についていない感じがします。
漫画や、映画では、もっとはっちゃけたキャラになっていくのですが。
向井理さんは今のところ、マジメ。
しかしこれは回を増すごとに面白くなるという予感がします。
「えいこ」のイメージが違う
特に、月見英子さんについては、いろいろ意見があるようです。
これは上白石萌歌さんがよくないという意味ではなく、イメージが合わない、という意見です。
上白石萌歌さんは、黒髪が美しいタイプ。ですから金髪に違和感が持たれてしまうのです。
それに上白石萌歌さんの歌声が透明すぎて、渋谷にあまり合わない。
これは出来がいいかそうではないかの問題ではなく、見る人個人の好みの問題になるので、こればかりは致し方ありません。
途中から、ラップ音楽が出てくるあたりが好みが分かれるところかと思います。
特にラップ音楽が出てくると、ミュージシャンの選択がキモになりますね。
演出具合に不満
また、話の進み方のテンポにキレの悪さを上げる意見もあります。
これは演出に対する不満のようです。
孔明の頭からでるスモークがなんだかわからない。
そうです、確かになんで出てくるのか疑問です。
アニメ、「一休さん」のとんちの時に出てくるひらめきみたいなものかしら?と思えてきます。
孔明が煮詰まった時に出る?と考えていいのではないでしょうか・
パリピ孔明のモデルたち
孔明のモデルは
諸葛孔明(孔明亮)は、中国の三国時代の蜀漢の重要な政治家・軍事家です。彼は劉備の重要な軍師として知られています。
- 諸葛孔明は非常に卓越な知略と軍略を持っており、その才覚は「睿智なる軍師」と評価されています。
- 「木牛流馬」と呼ばれる運搬装置を発明し、物資の輸送を効率化しました。
- 蜀漢の主君である劉備とその後継者の劉禅のために、南征北伐の戦役を指導しました。彼の最も有名な戦役の一つは、赤壁の戦いでの火攻めの作戦です。
- 蜀漢の政治改革にも取り組み、賢能を重用し、法制度の整備を行いました。
- 諸葛孔明は「臥龍(臥竜)」とも呼ばれ、その才覚には神秘的な側面もあり、彼の登場が「卧龍(卧竜)起岸」という言葉で表されるほどでした。
彼の死後も、蜀漢の歴史や文学において、諸葛孔明は英明な政治家として、また軍師として称賛されています。
その他の人物
パリピ孔明には、公明だけでなく、他にも「三国志」などからとったモデルたちがいます。
- 赤兎馬カンフー・・・パリピの中では、ラッパー、つまりラップミュージシャン。赤兎馬という名前は、「三国志」内で、語られる馬のこと。非常に足の速い馬で、モンゴル方面から来た馬で、血の汗を流す「汗血馬」とも呼ばれる。
- KABE大人・・・ラッパーで、英子とサマーソニアでコラボする。ちょっと気が弱い性格。これは太公望が名前のモデルらしいです。KABE,本名は川辺。ということで、いつも川辺で釣りをしている太公望にかけた、ということです。しかし「太公望」が登場するのは「三国志」ではなく「封神演義」なのですが・・・・古代中国の物語、というつながりでのネーミングでしょう。
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