「鬼滅の刃」の映画が、好評上映中です。
鬼滅の刃の内容、フィクションなのはもちろんですが、登場人物たちが視聴者の心を打っています。
登場人物の1人、産屋敷耀哉は、鬼殺隊(鬼狩り)の中心人物です。
ここでは、産屋敷耀哉の病気、正体、年齢、鬼の首領 鬼舞辻無惨との関係を解き明かすと共に、
産屋敷耀哉の、人々を惹きつける魅力、力を解き明かしてみました。
「鬼滅の刃」、産屋敷耀哉の読み方は?
「うぶやしき かがや」と読みます。
「鬼滅の刃」の登場人物は皆、読み方がとても難しいです。
アニメになった、テレビ番組では、始めての登場人物に、ふりがなをつけた名前の紹介を入れますが、それでもうまく読めません。
その難しさが、視聴者を一気に大正時代に、連れて行ってくれる雰囲気です。
「鬼滅の刃」産屋敷耀哉はなんの病気?
「鬼滅の刃」の最初から病気の身の上で登場しており、一体なんの病気だったか非常に気になります。
しかし、番組ではもちろんのこと、原作の漫画でも、産屋敷耀哉の病気の名前は明かされていません。
産屋敷耀哉、病気の原因は「呪い」
ただ、言われていることは、産屋敷家にかけられた「呪い」です。
それは、産屋敷家から、鬼舞辻無惨と言う鬼を出したから、呪いを受けた、のです。
呪った張本人が誰、とは、漫画・アニメを通して直接述べられていませんが、おそらく「神」と言う存在だと、私は思います。
「呪い」は病気だけではありません。
産屋敷家に生まれた男子は、長生きできない、と言う呪いです。
産屋敷家を、長生きできない、病弱、と次々呪いが降り掛かれば、産屋敷は、鬼となった、鬼舞辻無惨に対抗するのは困難だと思うのですが。
神様、または大いなる力は、何を考えているのか、と思いたくなります。
産屋敷耀哉、病名を推測すると?
「呪い」だから、正式な〜病、と言う名前をつけられるものではないのでしょう。
進行性のありとあらゆる病気が合わさったような症状でしたね。
病気の症状としては、顔や手は火傷にあったようにただれ、マスクメロンを思わせる網目模様が入り、目も見えなくなってきていました。
画面に登場するたびに、どんどん悪くなっていました。
産屋敷耀哉の、身体的な動きにも現れて、長い時間起きていられない状態も。
考えられる病名は、癌それも皮膚にも、内臓と、全身にできる癌。
肌がただれる、というとハンセン病(当時は、らい病と呼ばれていた)の疑いもあります。
結局は、「呪い」が原因となり、人の知恵では考え及ばない病気、と言うことでした。
「鬼滅の刃」産屋敷耀哉の声の秘密
産屋敷耀哉の声は、聞く人に安心感を持たせ、心地よい感覚をあたえます。
その声の状態を、「鬼滅の刃」の主人公 竈門炭治郎は、「ふわふわする」と表現しています。
声について、アニメでは言われていませんが、漫画の単行本(6巻)では、産屋敷耀哉は「1/f ゆらぎ」(エフぶんのいちゆらぎ)の性質と説明されていました。
産屋敷耀哉の持つ「1/f ゆらぎ」 って何?
1/f ゆらぎ は物理学的なことで、パワーと周波数(f)の反比例率のことを指しています。
これはノイズなのですが、自然現象の中に見ることができます。
それらは、小川のせせらぎ、そよ風、雨音、小鳥の歌声など、に現れます。また人間の脳波、心音の間隔も 1/f ゆらぎ になります。
他には、クラシック音楽にも当てはまり、つまりヒーリングに使うことができます。
つまり、産屋敷耀哉の声は、ヒーリング効果があるのです。
だからこそ、鬼殺隊の隊士たちに、「お館様」と呼ばれ慕われているだけでなく、「お館様」のためなら、命をかけても良いとまで思わせる程です。
隊士の中で、柱と呼ばれ、性格が荒らしい、不死川実弥でさえ、産屋敷耀哉には、全力をあげて守りたい、期待に応えたい、と思うくらいなのです。
「鬼滅の刃」産屋敷耀哉の正体は?
産屋敷家97代目の当主です。
産屋敷家は、1000年の歴史があり、もともと、鬼を退治するための鬼殺隊、を率いる隊長としての家柄でした。
それにもかかわらず、産屋敷家からは、当主が初代の時代に、鬼舞辻無惨という鬼を出してしまったことから、呪われることになったのです。
それ以来、一族には呪いがかけられ、一族のものは、病名のわからない病にかかり、早死にすることになってしまいました。
産屋敷耀哉 本人は、優しい慈愛に満ちた笑顔を常にうかべ、声は穏やかで、聴く人は誰もが、その声で安らぎを覚える、という人物です。
しかし、その性格は、いざとなったらなんでもやる人で、、産屋敷耀哉は最後に、自分の身をもって、敵の鬼舞辻無惨を制しようとしました。
自分の身内を巻き込んで、産屋敷耀哉は、まさに「この腹黒が!」と鬼舞辻無惨に叫ばせてしまったのですから、その意志の強さには驚かずにはいられません。
「鬼滅〜」ファンの間では、この産屋敷耀哉の性質を、「ボンバー産屋敷」と呼ぶほどです。
「鬼滅の刃」産屋敷耀哉の年齢?
産屋敷耀哉の年齢は、23歳の設定です。これは原作のコミックスで書かれていました。
23歳というのは最初、竈門炭治郎に出会った頃なのか、それとも死んだ時を指すのかは、不明です。
竈門炭治郎が鬼殺隊に入ってから、鬼舞辻無惨と戦えるようになるまでにかかった年月が、1〜2年、というあたりですから、産屋敷耀哉が、死んだときは、25歳近くになっていた、でしょうか?
産屋敷家の当主になったのは、4歳。父の死により引き継ぎました。
父は、産屋敷家の当主としての重責に耐えきれなかったのでしょうか?父もまた、病気がちだったと言われています。
早死にする、と呪いをかけられ、一家の当主であっても病弱で、鬼殺隊の隊長として、剣を満足に振るうこともできない、当主本人はかなりストレスがたまるでしょうね。
呪い、よりもストレスで寿命が縮みそうです。
「鬼滅の刃」産屋敷耀哉の妻は?
産屋敷耀哉には、「あまね」と言う妻がいます。
この女性は、冷静沈着で、白い髪が特徴的で、すごく美しく、ミステリアスに見えます。
産屋敷耀哉の妻、あまねの生まれは?
設定は神社に神職の家系に生まれた娘です。
なぜ神職かとお言うと、産屋敷家が、呪われて以来、神職の家に生まれた女性と結婚すれば、産屋敷家の男子(夫となった者)の寿命が伸びる、と言うのです。
それは、神に近い生まれである女性と結婚することで、呪いを和らげることができる、と言う意味でしょうか?
神事ができる家のものが、産屋敷家に入ることで、呪いの血が少しずつ薄れていくことを願っていたに違いありません。
しかも あまね には、予知夢を断片的にでも見ることがあった、と言うのです。
予知夢が、産屋敷耀哉と鬼殺隊の未来とにどのように関わってくるかは、よくわかっていません。
と言うのも、「予知夢がある」と書かれていたのは、アニメではなく、漫画のストーリー外の『大正こそこそ話」だったからです。
産屋敷耀哉と結婚した あまねの理由は?
産屋敷耀哉の方は、産屋敷家の当主として あまねと結婚しなければならない立場でした。
なにしろ、平安時代の頃から、産屋敷家の男性は特に当主は、呪いに対抗するために神職の娘を嫁として迎える必要があったのですから。
大正時代の、名のある家の結婚、それは見合い結婚でした。もちろん、どちらも断ることのできない縁談です。
最初は、あまねは、不幸な呪いを見て結婚を迷いました、「呪い」付きの花婿、しかももし付帯の間に子供ができれば、その子は長く生きられない、運命が待っているのですから。
産屋敷耀哉には、あまねの美しさに惹かれながらも、「あなたがこの話(縁談のこと)がお嫌なら、断ります」と言うことを言う優しさがありました。
そこに、あまねは惚れ込んだのでしょうね。
結婚は、産屋敷耀哉 13歳、あまね 17歳、すこち年上の妻なのですね。
「鬼滅の刃」産屋敷耀哉の子供は
産屋敷耀哉と あまねの間には、女の子4人 と男の子1人の五つ子が生まれました。
設定では、お館様こと 産屋敷耀哉が15歳の時に、生まれたと言うことです。
産屋敷耀哉に子供が必要だった理由
産屋敷家には、鬼舞辻無惨をなんとしても、葬らなければならないと言う重要な使命があり、それは1代で成し遂げられることではなかったからです。
15歳とは、かなり難しい年齢だとは思いますが、産屋敷家の将来、そして産屋敷耀哉に残された余命のことを考えると、後継者を作ることは大切な使命です。
後継者のことを考えて、年上の あまねを妻に迎えたのでしょう。
年代設定を考えると、あまねは 19歳、子供を産んで育てていくのによい年でしょう。
それに、第2次世界大戦以前は、男女とも結婚は早く、子供を持つ年齢も早かったです。
産屋敷家の5つ子
五つ子のうち、1人が男子であり、この子供は 産屋敷輝利哉(きりや)と名付けられ、次の当主として育てられました。
しかし、産屋敷家の男子は短命、いや、当主となれる1名を残して皆、早死にする、という呪いがありました。
それだけでなく、当主でも長生きできない、そんな呪いでした。
産屋敷耀哉の父は、そんな自分にかけられた呪いに耐えられず、発狂してしまったほどでした。
女子の方は、もう少し緩いものですが呪いがありました。
もし、女の子が、 歳までに苗字を変えないと(つまり他の家に嫁に行く、と言うこと)、早死にする運命にある、と言うのです。
女子の方が、命が長い、と言うことなので、産屋敷家では、輝利哉を女性の格好をさせて育てました。災いを避けるためです。
幼少期の男子を女装させて育てるのは、過去に実際にあったことです。
ヨーロッパでも、身近なところを言うと日本の皇室でも、女子の格好をさせていました。
あんまり、大事にしすぎると、悪い者(悪霊とか、悪魔など)に妬まれて災いを起こされる、と言う迷信がありました。
幸せすぎて、不幸が怖い、と言う、幸せだからこそ謙虚でいなければならない、と言ういましめだったのですね。
産屋敷家の子供達の運命は?
5人のうち2人は、親と運命をともにして亡くなりました。
これは TVシリーズ「柱稽古編」の最後、鬼舞辻無惨が産屋敷家にきた時、産屋敷耀哉は、屋敷に爆弾を仕掛けて、共に死滅しようとしました。
もちろん、こんなことぐらいで、鬼舞辻無惨が死ぬとは思っていなく、大打撃を与えようとしてのことです。
その時に、妻 あまね と娘の2人も一緒に爆死しました。
産屋敷耀哉は、自分をおとりにする意思があってのことですが、あまね は一緒に行くことを自ら望んだのだと思います。
あまねの、これまでの行動を見ていると、絶対夫の元に行くだろうな、と考えられます。
娘2人の理由については明らかにされていませんが、こちらも、自ら望んだ、のではないでしょうか?
推測するならば、産屋敷家の一員として生まれた責任、もし自分たちの代で鬼舞辻無惨を葬ることができなかった場合、呪いの連鎖が続くことを断ちたい、と思っていたことでしょう。
女の子が2人残ったのは、次の当主、輝利哉を補佐し、父の意思を成し遂げるためでした。
「鬼滅の刃」鬼舞辻無惨と産屋敷耀哉の関係?
産屋敷耀哉と、鬼舞辻無惨は元は、同じ一族の出身でした。
そのあたりは、鬼舞辻無惨の記事をお読みください。
産屋敷耀哉は、大正時代の生まれ、鬼舞辻無惨は平安時代に生まれで1000年以上生き続けています。
鬼舞辻無惨は「すべての鬼の始祖」と、位置付けられています。
しかし産屋敷家の、歴史を探っていると、元から、鬼殺隊隊長として産屋敷家は存在しています。
鬼がりを、家業としている家から、鬼を出した、ということは当時としては犯罪にあたるほどの事件でした。
現代でいえば、代々警官を務める家に、犯罪者を出すのに近いでしょう。
「鬼滅の刃」は先祖の因縁に決着をつけるドラマだと思います。
戦いの火蓋を切った2人、この2人、顔立ちがよく似ています。
先祖と、子孫の顔が似る、ということは非常に珍しいことです。
これが、2、3代前、というのならわかります、しかし1000年の時を越えてとは
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