2026年4月に始まった「風、薫る」
島田健次郎という学者肌の人物が、一ノ瀬りんに惚れているらしいです。
島田健次郎、モデルはいる?
「風、薫る」のシマケンさんこと島田健次郎さんにモデルはいますが、1人だけではなく複数の人が合わさって、島田健次郎さんになった、という感じです。
島田健次郎のモデルは、この2人の絞られます。
- 鄭永慶(ていえいけい)
- 木下尚江(きのしたなおえ)
しかし、シマケンが語学オタク(?)というあたりは、どちらのモデルにも似ていませんが。
島田健次郎のモデル、その1鄭永慶
鄭永慶、名前から見ると中国人か、外国人か?と思えるのですが、そうでなくて、日本人です。
鄭永慶のどこが、島田健次郎を連想させるでしょうか?
- 頭の良さ
- 主人公りん(モデルは大関和)に外国語を学ぶよう勧め、トレインドナースの存在を教えてくれる
頭がいい、とは、鄭永慶は、外国語が得意、です。
島田健次郎も、外国語をよく知っていて、言葉に対し繊細な感覚を持っています。
鄭永慶が島田健次郎のモデル思わせるところは、りんに将来の仕事についてアドバイスするところです。
大関和の場合は、大関和が、離婚をした直後、鄭永慶のところで女中として勤めていた時に、英語の習得が必要であると、教えられたこと。
そして、トレインドナースへの道もある、というアドバイスをされたことでした。
ドラマ「風、薫る」での出会いは違い、りんが離婚後に勤めていた、清水卯三郎の「瑞穂屋」で、出会っています。
島田健次郎のところで、女中をやるという設定はありませんでした。
「トレインドナース」への道を示してくれた、という点が、シマケンの立ち位置です。
島田健次郎のモデルが、その2木下尚江
木下尚江のどこが、島崎健次郎のモデルになっているのでしょうか?
その点は二つあります。
- 新聞社勤めをしていて、社会活動をしている
- 小説を書いたこと
木下尚江は、記者で、社会活動をやり、シマケンは新聞社で活字を拾う仕事をしながら、社会問題に参加していました。
新聞記者として、シマケンは、廃娼(遊郭を廃止する)運動に参加しています。その話は「風、薫る」にも「夕凪」(ゆうなぎ)さんの話としてありましたね。
木下尚江も、島崎健次郎も、政府側からすると、取り締まりの対象です。
1897年には、選挙での不正事件に巻き込まれ、木下尚江は投獄されました。
木下尚江は1900年に入る頃から小説を書き始めます、プロレタリア色の強い作品でした。
小説の点が、島田健次郎と似てはいますが、設定のシマケンは「小説家志望」というところで止まっています。
しかし、性格はシマケンとは違います。
木下尚江は、いつも女性に積極的に話しかけていますが、シマケンは、女性には奥手ですね。
木下尚江の方が、女性ウケしそうです。
実際、木下は、情熱的なところがあり、大関和は、木下に惚れる、という事態に陥りました。
木下尚江は口達者なのでしょうか?
私としては、無骨そうで、はにかみやの、島田健次郎の方が魅力的にみえ、木下尚江は、シマケンさんのモデルとしては不十分な感じがします。
島田健次郎、結婚するの?
島田健次郎が、主人公・一ノ瀬りんのことが好きなのは、ドラマを見ている私たちには、よくわかりますね。
しかし島田健次郎もそのモデルになった実在の人物も、主人公一ノ瀬りん(大関和)とは結婚しません。
島田健次郎、「風、薫る」の場合
では、島田健次郎と一ノ瀬りんは結婚へと進むのでしょうか?
ドラマについて書かれているNHKの「ステラ」には、『結婚寸前まで距離を縮めますが、最終的には結ばれない』とあります。
シマケンさん、好感が持てるだけに残念ですね。
「風、薫る」では、シマケンに虎太郎というライバルが登場する?気配ですが、この辺りのやりとりをもっとみたいです。
島田健次郎のモデル、木下尚江とは結婚しない!
木下尚江は、島田健次郎のモデルの1人で、大関和(りんのモデル)に、プロポーズしたと、大関和の伝記物語にあります。
木下尚江の方が、大関和より11歳年下です。
しかし、実在の大関和の場合も、再婚には至りませんでした。
木下尚江は活動家なので、大関和は、もし木下と結婚したら、あちらこちらで社会活動をする木下についていくことになり、看護婦の仕事は辞めるのかな?と考えていました。
さらに、大関和は、木下尚江とは結婚しない時いめた理由は、木下尚江が移り気そうに見えたためです。この点は、鈴木雅(『風薫る」の直美のモデル)も指摘しています。
木下尚江が、大関和の職場に会いに来た時、忙しかった大関和は、別の若い看護婦に、木下の話し相手になってもらいました。
木下は、その若い看護婦と楽しそうに話をしただけでなく、別れ際、木下は名残惜しそうにその若い看護婦を見つめていました。
結婚しようと思った相手がいたにも関わらず、そのようによその女性に見惚れる、というのは大関和にとって、嬉しくないことですよね。
さらにそこで、若い見習いの看護婦たちから、一斉に声をかけられると、嬉しそうに帽子を払底挨拶をした、というのではありませんか。
モデルの、島田健次郎のような、ちょっとはにかみやで誠実そうに見える人物とは、ちょっと違うように、作られている、と私には見えます。
島田健次郎、実在の人物か?
島田健次郎本人は、実在に当てはまる特定の1人の人物はいませんが、上記にも書きましたように、2人の実在の人物が、合わさってモデルになっています。
それが、木下尚江と鄭永慶です。
どちらの設定もうまく、シマケンのなかに表現されていますが、どちらかというと私は、鄭永慶に近いのではないか、と見ています。
特にインテリっぽい点に、モデルのウエイトが鄭永慶にかかっていると思います。
島田健次郎、何者?
島田健次郎は、「風、薫る」のなかで、主人公・りんの良い相談相手になる人です。
りんに、人生のヒントとなることも、アドバイスしてくれる人です。
しかし、肝心なことに対しては口下手になるのではないかと、思われます。
島田健次郎の、モデルの1人、鄭永慶は、大関和と同じ、1858年の生まれです。
鄭は、長崎生まれで、親は通詞(現代でいう、通訳のこと)でしたが、通訳するのは中国語で、英語はまだ習得していません。
1874年には、アメリカでイエール大学に入学し、卒業後は日本に帰国し、日本の省庁で英語講師をしました。
通訳をするにあたって、外国の諸事情を学ぶ必要性を感じ、海外の事情、文化も同時に身につけました。
鄭永慶の頭の良さは生まれからくるものと思われますが、ドラマの設定では、島田健次郎の生まれは浜松の料理屋で、5人姉弟の末っ子です。
生まれの設定が、鄭永慶ではありません。
木下尚江は、松本市の下級武士の出身なので、こちらの方が、生まれとしては、大関和の生まれと近いかもしれません。
島田健次郎は喫茶店を開く
史実の、鄭永慶は喫茶室を開きますが、島田健次郎は喫茶店を開くことにはなりません。
鄭永慶の喫茶店は、東京の下谷西黒門町(現在の台東区上野あたり)に「可否茶館」という喫茶店を開きます。
これは現代の喫茶店とは違い、店内にはシャワールームや更衣室があり、ビリヤードなども置かれていました。
ちょっと、現代のネカフェに似ている?
というわけでもありません。
異国の匂いがする、社交の場所でした。
これは鄭永慶は国際的な交流を目的としたのでしょうが、当時の日本ではあまり流行らなかったようです。
経営は傾き、結局閉店になりました。
当時の日本では、敷居が高く感じられたのかな、と私は考えるのですが。
まとめ
「シマケン」こと島田健次郎のモデルは、鄭永慶と木下尚江の2人です。
鄭はインテリで語学が得意で、喫茶店を開いた人物。
木下は新聞記者で社会活動家でした。
りんとの結婚については、近づきつつも、結局は結ばれません。
島田健次郎本人は実在しませんが、この2人が合わさって生まれたキャラクターです。
りんの良き相談相手であり、人生のアドバイスをくれる存在です。

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