ダルタニャン、そして三銃士は実在の人物!本名は?出身地ガスコーニュってどこ?、史実を探る。名言は今も生きる

ダルタニャン、三銃士ですっかりお馴染みですね。

アレクサンダー・デュマの作品で結構長いシリーズです。フェンシングバチバチの西洋活劇です。

映画も何本も作られています。

なんと、ダルタニャンも三銃士も実在の人物だったのです。

ダルタニャンの本名もわかっています。さて出身地はどこだったのでしょうか?史実との違いを見て行きましょう。

ダルタニャン達三銃士が属していたと言われる銃士隊、そこに隊士の誓いであった名言があります。その名言は今では別ジャンルで有名です。皆さんも耳にウィたことあると思いますよ。そして一時期大流行しました。どんな名言でしょうか?

ダルタニャン 実在の人物、本名はダルタニャンではなかった

ダルタニャン、小説や映画の「三銃士」内だけの存在ではなかったのです。

ダルタニャンと三銃士の小説は、フランスのアレクサンダー・デュマの作品ですが、デュマはクール・ドゥ・サンドラスという1660年頃に存在した人の手記を参考に、小説を書いたのでした。

手記の内容によると、サンドラスが銃士隊に実際に加わっていて、その時の隊長がダルタニャンだというのです。そこから発想して事実を膨らませた小説が「三銃士」だったのです。

手記から読むとダルタニャンは1615〜1673年に生きた人物です。

職業は軍人。

名前をシャルルと言います。アレクサンダー・デュマの小説の設定でもファーストネームはシャルルと扱っていますが、小説および映画内ではシャルルという名を使ったことはほとんどありません。

本名はシャルル・ド・バッツ=カステルモールと言いました。

なぜ本名がシャルル・ド・バッツ=カステルモールなのに、なぜダルタニャンという名前で残っているのか?

それは母親の旧姓がダルタニャンといったからです。フランソワーズ・デ・モンテスキュー・ダルタニャン。ちなみに父親の名前はバートランド・デ・バッツでした。読み方により、父親の名前はベルトランと読めます。

母方の親戚がフランス近衛歩兵連隊に入っていたところから、ダルタニャン本人も近衛歩兵隊に入るためのコネ作りのためだったのでしょうね。本名バッツでは「誰?」と言われてしまうかもしれないですから。

シャルル・ダルタニャンは長男ではなかったので、家を継ぐことはできずにどこかで職を得なければならなかったのですから。

想像するにダルタニャンの家は(バッツ家)は大した家柄ではなかったようですね。だから本名を名乗らなかったのではないでしょうか?

そして長男以外は自分で職探しをしなければなりませんでした。

昔は今以上に、良い職につくためにはコネ、必要だったのですね。

ダルタニャンの出身地ガスコーニュ、三銃士も実在

ダルタニャンの出身地はフランスのガスコーニュ地方です。ガスコーニュがどこあるかというと、フランスの南西部で、スペインとはピレネー山脈を挟んで隣国同士です。

古い歴史を持つ土地で、6世紀頃にフランク人の支配から逃れてやってきたヴァスコン人が移住してきた土地でした。

ヴァスコン人はバスク人の祖先ともされています。バスクはピレネー山脈を超えたスペイン側の土地です。

ヴァスコンが語形変化してフランス側ではガスコーニュとなり、スペイン側ではバスクとなった説があります。そういえば語感が似ていますね。繋がりがあるのも納得です。

フランク人の支配もあり、戦争に巻き込まれることが多かった、ガスコーニュ、そのおかげか腕自慢の若者が多く、剣で食べて行こうと思っていた人も少なくありません。そこで銃士隊入隊希望者が結構いたのでしょう。

三銃士の面々、アトス、アラミス、ポルトスも実在の人物でガスコーニュ出身でした。しかも貴族階級に属してました。

ついでにダルタニャン達がいた時のトラヴィス隊長もガスコーニュ出身者でした。

だから小説のダルタニァンは最初、ペーペー扱いされてたのでしょう。銃士見習いというより、世話役にみなされていたようなところがあります。

話は違いますが、シラノ・ド・ベルジュラックもガスコーニュ出身の騎士です。

よくいえば勇敢、悪くいえば向こう見ず、そんなガスコーニュ魂が垣間見える小説が「三銃士」、そう私には思えてきます。

余談ですが、ガスコーニュはアルマニャックと呼ばれるブランデー、そしてワインが美味しい土地で、フォアグラ産地としても知られています。ちょっとバスクまで足を伸ばせばスペイン産生ハムも手に入る、グルメの宝庫ですね。

ダルタニャンを史実から見ると

ではここで史実のダルタニャンをたどって見ましょう。

ダルタニャンは銃士隊に1633年に、隊に存在していた記録があります。ですがこの銃士隊は一度解散させられます。

解散によりダルタニャンは解雇となりますが、1646年に、宰相マザランのもとで働きます。

1657年、銃士隊はルイ14世の元再結成され、その翌年ダルタニャンは銃士隊の隊長代理になります。なぜ代理かというと、隊長は国王陛下となっているからです。

国王が隊長というのは名目的であるので、代理というのは実際に指揮を取る任務をダルタニャンは任されたということになります。

「三銃士」の物語のダルタニャンは、ルイ13世の元、当時のリシュリューの陰謀を暴こうと大活躍していますが、実際のダルタニャンはルイ13世時代の活躍は伝えられていません。

それよりむしろ史実では、次世代のルイ14世と宰相マザランの元での働きが伝えられています。しかし「三銃士」に見る華々しい活躍ではありません。というよりも緻密にキャリアを積み上げていった人物に見えます。

小説のダルタニャンは、史実のダルタニャンより10歳年上に設定されています。それはルイ13世、アンヌ王妃、リシュリューとの抗争に関わりを持たせた事件を書きたい、と作者が思ったのではないかと私には思えるのです。

リシュリューがアンヌ王妃を貶めようとし、アンヌ王妃の窮地を助けるとという緊張状態にダルタニャンが加わるとより一層スリルが増す感じがしませんか?

しかし史実のダルタニァンは向こう見ずというより、小説よりもっとしっかり足を地につけた努力家のような気がします。

ダルタニャンの人情家ぶりを思わせるエピソードがあります。ルイ14世時代、ニコラ・フーケという財務官がいたのですが、フーケが私服を肥やしたという理由で逮捕され追放されたのですが、追放の護送中フーケをその妻子にこっそり会わせる配慮をしました。

護送中一切馬車を止めてはならない、という命令があったにも関わらずです。

なかなかの心意気じゃありませんか!一本芯の通った人物像が見えてきます。

史実ののダルタニャンの最後は1673年、仏蘭戦争で被弾して命を落とします。

一方小説のダルタニャンは、マザランに不満を持つも、最後にはフランス元帥にまでキャリアが上がりますが。

しかしこのような小説の終わり方は、私はあまり好きではありません。

映画「仮面の男」のように自分が大事にするもののために戦って死んで行ったほうが、創作人物ダルタニャンらしい、と私は思うのですが。

今も生きる名言

「一人はみんなのため、みんなは一人のために」

ダルタニアンと三銃士が所属する銃士隊のスローガンです。銃士隊への入隊での誓いの言葉に入っている名言です。

One for all , all for one

英語ではこうです。

「三銃士」の映画の主題歌になったこともあります。スティングとブライアン・アダムスとロッド・スチュアート3人のコラボ曲です

・・相手が頼りたい時には自分はいつでも巌のようにしっかり立っていられるようでありたい

いかなる時でも自分は強くあって、あなたを雨からも風からも守ろう

それは一人はみんなのため、みんなは一人のためだから・・・

という意味合いで、相手との強い信頼と絆を作り上げる決意を歌った歌です。

この3人のミュージシャンはまさに音楽界の三銃士!私はこの曲、大好きです。

特に後半「One for all, all for one」と無伴奏でハモるところが絶妙です。しびれますね。

物語の三銃士から離れて、この言葉、日本でとっても有名なりました。日本ラグビーでの名言になったのです。そしてワンチームとね。

なぜラグビーが三銃士の誓いを名言として取り入れたのかはわかりません。

でも、心を合わせて一つの目的に進む、これは一緒ではないでしょうか。もしかしたらラグビーというスポーツは、サッカーや野球以上にチームメイトのことを思いやるスポーツなのかもしれません。

ワンチーム、と聞いた時、「三銃士」の主題曲を聞いたときと同じようなジーンとした気持ちを味わったことを覚えています。

こんなに人の心をジーンとさせておいて・・・・ですがこの誓い、銃士入隊の誓いとはどこにも書いていないのです。とすると、ダルタニャンと三銃士たちの友情と結束を強めた形で表すための作者の創作だった、と私は考えるのですが。

とにかく作品の真意を一言で表した名言でした。

ダルタニャンの映画

ダルタニャンの物語はその爽快さとスピード感、わかりやすい内容からこれまでも何度も映画化されています。

この上に書いていた「One for all・・・・」の曲を使った映画は、キーファー・サザーランド(『24』ジャック・バウアー)がアトス、チャーリー・シーンがアラミスだった映画です。1993年作です。

ついでは2011年の「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」ミラ・ジョボヴィッチが悪女ミレディを演じていました。ミラ・ジョボヴィッチにはあんまり時代コスチュームの役が似合わない?なんて思いました。カッコよかったのですけどね。

この映画、非常にハリウッド的な映画だったのですが、アメリカではあまり受けなかったみたいです。でもヨーロッパでは人気が出たようですよ。

イケメン俳優オーランド・ブルームがバッキンガム公爵を演じていましたが、このバッキンガム、原作ではアンヌ王妃の秘密の恋人だったのですが、映画ではイングランドに有利になるよう働いていた悪役でした。でもファンとっては、新たな魅力発見だったみたいです。

「三銃士」ではありますが、銃士隊が年を取ってからのお話、それが「仮面の男」です。

主演はレオナルド・デュカプリオ、ルイ14世役です。ルイ14世双子説を取り上げた話です。

デュカプリオをめぐる、ダルタニャンと三銃士の役者さんたちが大物揃いです。

ダルタニャンはここで命を落とします。

しかしここで書きませんが、あっ?!あり得ないでしょこれ・・・というシーンが待っています。ぜひ皆さんのご自分の目でご覧ください。

NHKでも何本か「三銃士」のドラマを放映していました。

まずは「新三銃士」これは三谷幸喜脚本の人形劇。さすが人形劇をよく放映するNHKです。人形の動きがとてもいいです。

ストーリー展開を原作と少し変えてありますが、自然と入って行くことができる面白い作品です。

同じくNHKで放映された「マスケティアーズ 三銃士」はイギリス作品で解釈も少し従来の三銃士とは変えてあり、痛快でとても面白いテレビシリーズでした。視聴率もよかったそうです。

三銃士そのものが面白いことに加えて、時代と共に新しい要素、スピード感が加わった「三銃士」これからもたくさん出てくるでしょう。楽しみな限りです。

 

 

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